事前にお伝えしたいこと

天野のパーソナルカラー診断に興味を持ってくださり、ありがとうございます!

実際に診断を受けていただく前に、また受けてみたいけど不安があるという方にも、天野の思うパーソナルカラー診断について知っておいてほしいことをこちらにまとめています。


ここ数年でパーソナルカラーの概念は、知ってる者からするとずいぶん身近になった気がします。それと同時にあやふやな情報や間違った認識でパーソナルカラーというものが受け止められている状況もときどき目にします。


が、それを正そう!とかパーソナルカラーとは本来こういうものだ!と押し付ける気は天野には一切ありません。


結論からお伝えすると、

①みんなちがってあたりまえ!

②正しく伝えるって難しい

③もらった結果を『活かす』とは?


この3点を天野は大事にしたいと思っています。

オタクの熱弁で長いですが、以下に解説してきますので、目を通していただければと思います。


はじめに①。

パーソナルカラーの決め手となる身体の色素の特徴は、ひとりひとり違います。

大きなくくりで「あなたはブルベ冬」「私はイエベ秋」とどこかのグループに入れることはもちろんできますが、そのグループに分類される色の中にもとても大きく幅があり、同じブルベ冬と診断された人でも「鮮やかさがあるハッキリとした色が特に似合う!(彩度重視タイプ)」とか、「とにかく寒色が得意なので、夏の色に分類される寒色も似合う(色相重視タイプ)」とか、ひとりひとりの持つ個性は千差万別。

季節をまたいで似合う色がたくさんある人もいれば、セカンドシーズンは無理に決める必要がないくらい似合う色の幅がベストシーズンの中でバッチリ決まっている人もいます。


私が特に『何分類(何パターン)』での診断を行っています!と決めていないのはそれが理由です。カテゴリ分けをしようと思ったら、無限になってしまうから。また、診断方法や分類のしかたも決して一つだけではなく、「この色、こっちの流派だとイエベ春だけど、あっちはブルベ夏に分類されてるなぁ…」ということもあるくらいで、『絶対的な本当の正解が存在し、そこに自分をあてはめる』ようなイメージを持たれがちなパーソナルカラー診断ですが、決してそういうものではないのです。


みんなちがってあたりまえ、人の数だけ答えがある、のです。


そして②と③は深く関わっていることでして。

パーソナルカラー診断を受けることで重要なのは、『結果を実際の生活に活かせること』。活かせない結果を持って帰っても、時間とお金のムダで意味がないのです。「そんなの当たり前じゃん」と思うでしょうが、せっかく診断を受けたのに結果が活かしきれてないことも実は少なくないのではないか?と、インターネットを見ていると思うのです。


活かせない原因は、診断結果やその活用方法が正しく伝わっていないから。


診断を行っているアナリストの方々は当然みなさんお勉強もされているプロですから、診断する目は確かなはず。ただ、正しく診断するスキルと、その結果をどれだけわかりやすく伝えられるかのスキルは、別物なのです。

診断を受けた方がどれくらい色彩についての知識があるのかも人それぞれ。明るい色って何?彩度って何??とそこから説明が必要な人もいれば、常日頃からお絵かきソフトでカラーサークルいじってま〜す!っていう天野のような人まで、様々です。


ここで、パ〜〜!!っと専門用語も交えてサクサク説明しちゃうアナリストさんと、色彩の知識ゼロ!赤青黄色の区別がつく程度!しかも自ら質問するのが苦手…なお客様の組み合わせが完成してしまったら。「あなたはブルベ夏で、その中でも特に彩度が低めで明度は高めの色が得意なので、これからはそういう色を選んでくださいね〜!(早口)」と言われても、知識がなければなんのこっちゃ???色見本はもらえたけど、この色見本の中でも自分はどんな色が特に似合うのか結局よくわからずじまい…なんてことになったら、悲しいですよね。


極端な例を挙げましたが、『わかってる人』が、『まだわからない人』にしっかり正しく伝わるように説明することって実はすごく難しいのです。天野は教員免許を取ったくらいなので、そのへんのことは普段から生活する上でもとっても重要視しています。②正しく伝えるって難しい、けど、ちゃんと正しく伝わるようにがんばっていますよ!というお話です。


そして、正しく伝わることで初めて、その結果はようやく活かすことができるのです(やっと③)。


結果を活かすって、結果に従って似合うと言われた色だけを選んで生きていけば人生安泰ってこと?

はい、ちがいます。結果にとらわれすぎて「なんだか色を選ぶ幅が狭くなってしまった」と感じては本末転倒。だけど残念なことに、時々見かけるんです。診断を受けたことで着る服を強制されているようでつまらなくなった、つまらなくなりそうだから診断は受けない、という方。

あとシンプルに、診断結果が全然好きな季節じゃなかった(泣)!!という方。


結局ね、ほんとはみんな自分の好きな色を選びたいんです。色を選ぶって、たとえ無意識でもそれ自体が自分を表現することだから。


どんなに「これがめちゃくちゃ似合うよ!きっとガッキーみたいになれるよ!!」とか、「このお洋服を身に着けたあなたは圧倒的石原さとみ」と言われたとしても、それが自分的にぜ〜んぜんテンション上がらない色だったら、結局「つまらん。」ってなるんですよ。当然天野もそうです。


あなたが選ぶ色って、その時のあなたの気持ちも実はしっかり反映されていて、気持ちに反する色を身につけることはしたくないことを無理やりするのと同じ。そんなのが続けば苦痛になって当然です。


③もらった結果を『活かす』とは?『あなたの気持ちと色をどんなふうに調和させるか』なのです。


診断結果が好きな色だった場合はこれまで通りそのまま好きに選んでいけばOKですが、あまり好きじゃない、まったく選んだことがない色の場合は取り入れるのにとてもハードルが上がります。そこで、自分の好きな色、着やすい色とどうやってコーディネートすれば取り入れやすいか?これがきちんとアドバイスできなくてはパーソナルカラー診断士が存在する意味がないと思うんです。ただ似合う色を見つけて教えて終わりではなく、ちゃんと納得して選べるようになってほしい。少なからず天野はそこも重視したい。むしろ一番大事にしたい。


そしてもちろん、選ばなくたっていいんです。結果は結果、知った上で全然違う色を選び続けてもいいんです。あなたの心がワクワクするものを選ぶことが一番大切だから。


ただ、就職活動やフォーマルな集まり、ウエディングドレスなど、ここぞ!という装いをするときは自分が一番キレイに見える色を知っておいて損はないと思います。そういう意味では、パーソナルカラーは誰もが持っている『切り札』です。いざというときに自分を一番輝かせてくれる手札があることを知っているのと知らないのとでは、安心感が違います。診断結果は一生モノ。歳を重ねるごとに少しずつ変わっていくかもしれない自分の心と、その心に調和する色選びのヒントをおひとりおひとりに丁寧にお伝えできればと、天野は願っております。


とても長くなりましたが、もし最後まで「そっかーなるほどねー」と読んでいただけたのであれば、あなたはきっと天野の診断との相性はいいと思います。美容家でもなければコスメおたくを名乗れるほどでもなく、ましてやファッションリーダーでもない一介の絵描きオタクですが、だからこそ色彩には自信を持って、絵描きの視点からあなたの『心』と『似合う』を大切に診断をさせていただきたと思います。


パーソナルカラー・骨格診断アナリスト、1級顔タイプアドバイザー

天野 有海